2010/06/15 (火)
皆さん、こんにちは
![]() 突然ですが、今日のこの記事から、 「本の修理って、実はこうやってるんです。」シリーズ を始めたいと思います! 私たちの大切なお仕事の一つである、本の修理について、 数回に分けて詳しくご紹介していくシリーズです ![]() どうぞしばらくお付き合いくださいませm(_ _)m ではでは早速ですが、本題に入りたいと思います ![]() 今日は記念すべきシリーズ第一弾なわけですが、 破損本が比較的多い文庫本の中から1冊取り上げたいと思います ![]() こちらの文庫本、お分かりいただけますでしょうか? ![]() タイトルが見にくくて、 ![]() その上、背表紙がぱっくりと割れてしまっています ![]() (あらあら ![]() ![]() ![]() ![]() さてさて、こういった本を発見したら、私たちの出番です! この本を、なるべく元の状態に近づけつつ直していきます ![]() ①まずは、緑色の保護テープで、背表紙をおおいます。 ワーン♪ ![]() トゥーウ♪ ![]() スリー♪で背表紙のはみ出た部分はハサミでちょきん ![]() ![]() ②次に、テプラという機械で、背表紙のタイトルを作ります。 こちらがテプラです ![]() ![]() ![]() ![]() (えっとタイトルは~スピノザの『神学・政治論』で~訳者は~・・・) ・・・所要時間約3分・・・ できました ![]() ![]() できあがったタイトルシールを貼ると、こんな感じになります。 (すみません、ちょっとピンボケしてますね>< ![]() ![]() ③それから、タイトルシールがはがれないように、透明の保護テープでおおいます。 アーン♪ ![]() ドゥーウ♪ ![]() トロワッ♪ ![]() 背表紙からはみ出た部分は、こんな感じで折り込みます ![]() ![]() ④最後に、タイプライターで請求記号を打ち出します。 ![]() 打ち出した請求記号も貼って、修理終了です ![]() ![]() ここまでの所要時間は、約15分 ![]() 今回の文庫本は比較的軽い破損だったので、ちゃちゃっと修理できちゃいましたが、 ページがごっそり取れてしまっているものなんかは、 糊づけをしてから数時間かけて乾かしたりするので、もっと手間暇がかかります。 ちなみに、こういった本の修理は、普段カウンターで行っています ![]() そして、カウンターで破損本を見つけたら、なるべく早く修理して、なるべく早く書架に戻せるように皆で努力しています ![]() また、本の修理を効率良く行うため、そして、修理技術の向上を目指して、 破損本バスターズ(2010/05/21の記事でも少しだけご紹介しました)という活動も行われています。 次回は、修理本の番外編として、本の落書き消しについてご報告したいと思います ![]() お楽しみに^^ LA 森實
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| 総合図書館:活動報告::破損本・落書き本 | 04:19 PM | comments (x) | trackback (0) | |
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