2012/01/13 (金)
皆さん、こんにちは!
学生協働4年の森實です ![]() 非常に遅くなってしまいましたが、 昨年12月23日(金)に開催された 大学図書館問題研究会 広島支部&福岡支部合同例会 in福岡に、 わたし森實もオブザーバーとして参加させていただいたので、 そのご報告をしたいと思います ![]() 大学図書館問題研究会(通称大図研=だいとけん)は、 1970年に大学図書館に関心のある方々によって創設された研究会です。 現在の会員数は約500名だそうです。 都道府県単位で「支部」をつくり、恒常的に活動されています。 私が今回お邪魔したのは その広島支部と福岡支部の合同例会でした。 会場は九州大学ということで、車で関門海峡を横断して福岡に上陸しました。 ![]() ↑関門海峡です ![]() ![]() 今回の合同例会の目玉は、 Summon(サモン)というツールを使った新しい検索サービス、 その名もディスカバリ・サービスのことでした。 まず、株式会社SUNMEDIAさんから、 正式名称Web Scale Discovery Summonについてご紹介いただいきました。 Summonとは、簡単に言いますと、 OPACはもちろん、あらゆる検索データーベースが統合されたGoogle仕様の超進化型OPAC のことです。 たとえば、従来の大学図書館ならば、 館内の蔵書を検索するなら ![]() 雑誌記事を検索するなら ![]() 学術論文を検索するなら ![]() という風に、自分が検索する対象に合わせて自分で検索ツールを選ばなければなりませんでした。 しかし! Summonを使ってデータベースを統合すれば、 検索窓がGoogleと同じようにひとつだけになるので、 Googleで検索するときと同じようにキーワードを一度入力するだけで、 OPACからMagazine PlusからCiNiiから、 あらゆるデーターベースを対象に一気に検索することができるようになる! とのことなのです。 ですから皆さん、Summonを使えば、 資料を検索する際のユーザーの手間もはぶけるし、 図書館が契約しているデータベースの利用率も上がりますよ、とのことでした。 SUNMEDIAさんから以上のようなSummonの紹介があったあと、 実際にSummonを導入している九州大学附属図書館さんから、 導入までの経緯、試行錯誤、 Summonを導入したうえでどのように九大仕様にカスタマイズしているか、 などをお話しいただきました。 そして最後に、福岡支部の方から、 同じようにSummonを導入している大学図書館のサイトを比較し見つかった、 今後のディスカバリ・サービスの課題について提示していただきました。 ![]() ↑例会の様子です ![]() ![]() ![]() 気になる方は実際に九大さんのサイトに行ってみてください! http://www.lib.kyushu-u.ac.jp/ ↑ここの1番上の「とにかく検索」と書いてある検索窓です。 ![]() http://www.sunmedia.co.jp/e-port/serialssolutions/2011/03/summon.html 私の感想としては、「うちもディスカバリ・サービスやりたいなぁ」というのが率直な感想です ![]() せっかく図書館のHPにデータベースがあるのに、 その使い方が分からなくて、そもそもその存在を知らなくて、 調べ物の時に損をしている学生って多いような気がするのです ![]() 図書館(大学)側にデータベースの使い方を定期的に教える講座を開催する余力がない以上、 これからの検索サービスは、 教えられなくても直感的に使い方が分かるものにしていく必要があるんじゃないかな、とも思います。 そういった面で、これからどの大学図書館も、 徐々にディスカバリ・サービスに移行していくんじゃないかな、と思いました。 今回の例会に参加させていただいて、 大学図書館の流行の最先端に触れられたような気がします。 刺激的でした! また、知識の面でも、九州大学の職員さんの能力とモチベーションの高さに刺激を受けたという面でも、 自分にとって非常に実りのある1日でした。 誘ってくださった職員さん、ありがとうございました! そして休日にも関わらず車を出してくださったKさん、本当にありがとうございました! 合同例会、また行きたいです ![]() 学生協働4年 森實 以下は余談ですが。 今回の例会で、「自分は図書館のこと全然知らないんだな」というのを感じました。 図書館に関する基礎的な勉強をしっかりしていかなきゃいけないな~と焦りました。 そこで職員さんに、 「こういうシステムとかデータベースとかの勉強ってどうやっていったらいいんですかね?」 と相談したところ、 「そういうのも大事だけど、わたしたちはフロントの人間だから、 そういうのよりは、ユーザーのニーズをきちんと把握してそれを他の部署の人に伝えることが1番大事だと思うよ」 というアドバイスをいただきました。 組織で働くってこういうことなんだな~と、 すごく心に残っています ![]() 自分が今何を勉強すべきで何をするべきなのか見極めて、 他の人と協力してやっていって初めて良いお仕事ができるということなんですよね。(たぶん) 何もかも完璧にできないのは悪いことじゃなくて、 完璧にできないからこそたくさんの人と補い合っていく意味があるんだなぁと思いました。 (…で、自分には何ができるんだろう?って考えるとあんまりはっきりと見えなくて苦しくなってくるのですが ![]() 長々と失礼しました。 とにかく実りの多い1日でした。 後輩の皆さんも、職員さんに誘われたら、とりあえず二つ返事でありがたくついて行くと良いと思います。 なかなか普段できない体験ができますから!
| http://www.lib.yamaguchi-u.ac.jp/blog/index.php?e=187 |
| 総合図書館:活動報告::学外活動 | 09:54 AM | comments (1) | trackback (0) | |
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