2011/05/14 (土)
こんにちは!
3年の高見です。 今週は雨続きでしたが、 昨日今日はうってかわっていいお天気ですね ![]() カウンタ-に座っていても、 外から入ってくる風がとても爽やかでいい季節だなあと思います ![]() さて今回は「山口お宝展」の企画展 「資料に刻まれた記憶~文字・記号・印から読み解く~」のリポ-ト3回目です。 前のリポ-トからだいぶ間があきましたが、まだまだ展示は続行中です ![]() このWGで私が担当したパネルはこちら。 ![]() 小倉藩の藩校「思永館」についてです。 写真でもお分かりかと思いますが、 円の中に縦に文字が入ったきれいな印が特徴です。 なぜ山口のお宝展の展示に小倉藩の藩校が関わっているの?? とお思いの方もおられるかもしれません。 実は4つの長州藩境で幕府軍と長州軍の戦いが展開された 慶応2年の四境戦争(第二次長州征討)の際。 船団と火を用いた攻撃と関門海峡の潮の流れを把握した戦略で 小倉口の戦いに勝利した長州軍は、 小倉城攻略時に思永館内にあった資料を捕獲本や占領本として 藩に持ち帰っていたのです。 この資料は後に奇兵隊内での勉学に用いられたそうです。 私は全体での話し合いや活動になかなか参加できなかったのですが、 自分の知らなかったこのようなエピソ-ドを調べていくのは とても楽しくためになる作業でした。 思わぬところにつながりがあり、 ほんとに本も旅してきていることにちょっと感動 ![]() また文字の大きさや色、写真・図の位置など、 「どうしたら見やすく美しいか?」を考えながら 作成することも重要だなと感じました。 今回は普段使いなれないA3サイズの用紙だったので、 PCの画面と実際紙にプリントしたものを見比べながら調整しました。 それぞれ素敵なパネルが出来ていますので、 ぜひじっくりとご覧ください ![]() またスぺ-スの一画にはこんなものも展示されています。 ![]() 何やら分厚くて古そうな本。 これは山口高等商業学校が所蔵していた英語の辞書なんです! ぱっと見ただけでは分からないのですが、 この本を上からのぞいてみると、 ![]() 綺麗なマ-ブル模様が描かれています ![]() 展示をご覧になった方からも質問があったようですが、 なぜこんなところにこんな模様があるのでしょうか? これは「マ-ブル付け」(小口装飾)と呼ばれる技術で ただ単に本を美しく見せるだけではなく、 流れるような模様を生かしてペ-ジの抜き取りや不正な差し替えを防ぐという 大事な役割を持っていたそうです。 確かに1ペ-ジでも抜けてしまうと模様が途切れて不自然になってしまいますよね。 直接模様を描いてしまうなんて大胆な方法ですが、 ちゃんと本を守ってくれていたなんて驚きです ![]() この企画展は5月27日(金)まで行われています。 そして山大での展示期間終了後、 もしかしたらこの展示たち旅にでるかも・・・・・・。 くわしくは次回のお宝展リポ-トで ![]() それでは。
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