2023/11/22 (水)
こんにちは!学生協働2年の武田です。
山口県立美術館で開催中の企画展 「毛利博物館所蔵「源氏物語絵巻」―はじめて出会う『源氏物語』」 を見に行きました! 平安時代に紫式部によって書かれた『源氏物語』。 千年以上に渡って人々に親しまれ、文学に限らず広く芸術に与えた影響は計り知れません。 また次回作の大河ドラマ《光る君へ》で紫式部が描かれる予定であることから、 再び『源氏物語』に注目が集まっています ![]() この企画展では、毛利博物館所蔵の絵巻物を通して、 『源氏物語』の世界を楽しむことができます。 ここまで真面目に書きましたが、正直私はあまり源氏物語を知りません ![]() 古典の授業程度の知識で楽しめるか心配でしたが、 大丈夫だったということをここでお伝えしますね! ![]() さて、気を取り直して、私から2つの楽しかったポイントを紹介します。 ①美しい絵巻物と分かりやすい解説 流麗な文字と緻密で美しい絵が交互に続く絵巻物が、 あの大きい展示スペースに広げられている様子は圧巻でした ![]() 詞書は青蓮院尊純法親王。さらさらと、まさに流れるような書でした ![]() また絵を見て、 「御簾ごしに座っている人物って描けるんだ!?」や「よく見たら銀色の細い線で雨 ![]() とてもわくわくしました! 私的には、雪の山を作って遊んでいる絵が、昔の人の雪遊びの様子が見れて面白いと思い、 記憶に残っています。 (雪だるま ![]() そして、絵の拡大写真に添えて解説がありました。 描かれているシーンの説明だけでなく、動植物が表す季節や衣服の柄などを知ることができ、 『源氏物語』の世界により深く入り込むことができました! ②山口大学図書館からも出品しているよ! メインの展示物は、やはり源氏物語絵巻ですが、 なんとこの展示会には、山口大学図書館所蔵の展示物があります! 正確には山口大学図書館の特殊文庫である、棲息堂文庫の和書が出品されています。 「棲息堂」とは、旧徳山藩毛利侯の読書室の名称らしいです。かっこいいですね! 出品物の内容としては、『源氏物語』の読解の助けとなるものやダイジェスト版など、 一般の人々が読んだような和書です。 江戸時代の庶民が『源氏物語』をどのように親しんでいたのか、想像が膨らみます ![]() ところで、長編小説あるあるとして、時系列が分からなくなるというのがありますね。 『源氏物語』はまさにそうでしょう。 出品物のうちの一つの「源氏物語年立」では、 主人公の光源氏の年齢に沿って出来事が整理されています。 これを見たとき、私は「読んでいる時こういうの欲しくなるよね~」と、 これを作った江戸時代の人と握手したくなりました! また、これらの出品物には、山口大学図書館の蔵書であるということで、 あの「三段ラベル」がついています。 私はこれを見たときに「あ、三段ラベルついてる~」とニヤッとしてしまいました。 以上、山口県立美術館企画展レポでした! この展示会の良さは、言葉だけでは伝わらないと思うので、とても歯痒いです…… この展示会は12月3日(日)まで開催されています。 残りの展示期間は短いですが、興味を持った方はぜひ行ってみてくださいね! ※この展示会は前期展示と後期展示があり、今回このブログで紹介したものには両方が含まれています。
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