本の修理って、実はこうやってるんです。part1
皆さん、こんにちは太陽LAの森實です。


突然ですが、今日のこの記事から、

「本の修理って、実はこうやってるんです。」シリーズ

を始めたいと思います!

私たちの大切なお仕事の一つである、本の修理について、
数回に分けて詳しくご紹介していくシリーズですパー

どうぞしばらくお付き合いくださいませm(_ _)m



ではでは早速ですが、本題に入りたいと思います四葉
今日は記念すべきシリーズ第一弾なわけですが、
破損本が比較的多い文庫本の中から1冊取り上げたいと思いますパー



こちらの文庫本、お分かりいただけますでしょうか?






タイトルが見にくくて、





その上、背表紙がぱっくりと割れてしまっています汗
(あらあら汗向こう側が透けて見えますね~汗汗)





さてさて、こういった本を発見したら、私たちの出番です!

この本を、なるべく元の状態に近づけつつ直していきますグー





①まずは、緑色の保護テープで、背表紙をおおいます。


ワーン♪


トゥーウ♪


スリー♪で背表紙のはみ出た部分はハサミでちょきんダッシュ





②次に、テプラという機械で、背表紙のタイトルを作ります。

 こちらがテプラです下下下



(えっとタイトルは~スピノザの『神学・政治論』で~訳者は~・・・)

・・・所要時間約3分・・・


できました星





できあがったタイトルシールを貼ると、こんな感じになります。
(すみません、ちょっとピンボケしてますね><汗







③それから、タイトルシールがはがれないように、透明の保護テープでおおいます。


アーン♪


ドゥーウ♪


トロワッ♪


背表紙からはみ出た部分は、こんな感じで折り込みますダッシュ





④最後に、タイプライターで請求記号を打ち出します。





打ち出した請求記号も貼って、修理終了ですチョキ




ここまでの所要時間は、約15分四葉
今回の文庫本は比較的軽い破損だったので、ちゃちゃっと修理できちゃいましたが、
ページがごっそり取れてしまっているものなんかは、
糊づけをしてから数時間かけて乾かしたりするので、もっと手間暇がかかります。

ちなみに、こういった本の修理は、普段カウンターで行っていますオッケー
そして、カウンターで破損本を見つけたら、なるべく早く修理して、なるべく早く書架に戻せるように皆で努力しています音符

また、本の修理を効率良く行うため、そして、修理技術の向上を目指して、
破損本バスターズ(2010/05/21の記事でも少しだけご紹介しました)という活動も行われています。



次回は、修理本の番外編として、本の落書き消しについてご報告したいと思いますパー
お楽しみに^^



LA 森實





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