山口大学図書館（総合図書館、医学部図書館、工学部図書館）では、地域の知の拠点として「地域との連携」を図書館活動の重要な課題として取り組み、一般市民への公開とともに、地域社会との交流・連携・協力並びに情報発信等について、以下のように多面的に取り組んでいます。

図書館の公開

一般市民への図書貸出サービス

地域に開かれた大学の図書館として、蔵書目録のＷｅｂ化による検索システム提供や一般市民への貸出を行っています。
また、山口県立山口図書館、山口県立大学附属図書館、宇部市立図書館及び萩市立図書館との相互協力協定を締結しています。
さらに、山口大学において生産された学術研究成果をインターネットを通じて無償で学内外に公開するなど、地域社会に対する学術情報提供の拠点としての役割も担っています。

時間外開館の促進

利用者（学内者・一般市民）の利便性の向上を図るため、図書館では平日・土曜日・日曜日の開館時間を延長し、サービスの充実に努めています（現在の開館状況は次のとおり）。

開館時間

	総合図書館	医学部図書館	工学部図書館
平日 (授業期)	8:30-21:30	8:30-17:00	8:30-21:45
土・日曜日・祝日 (授業期)	10:30-19:00	休館	11:15-18:45 ※試験期 10:15～18:45
平日 （休業期）	8:30-17:00	8:30-17:00	8:30-17:30
土・日曜日・祝日 （休業期）	休館	休館	休館

学外者の図書館利用状況

地域貢献への取り組み

OPAC（所蔵目録）をWebで一般公開

平成9年度から図書館Web ページを開設するとともに、本学図書館所蔵の目録情報を一般公開しました。これにより、本学利用者のみならず一般市民もインターネット上で所蔵目録情報を検索できるなど可視性の向上を図りました。

「山口県内図書館横断検索システム」への参加

県内の公共図書館や大学図書館が構築を進めてきた「山口県内図書館横断検索システム」が平成14年4月よりインターネット上で公開され、本学図書館もこれに参加し、所蔵目録情報を広く地域へ提供しています。

山口県内大学図書館間の相互利用、地域への図書館公開の推進

• 平成9年度に、県内国公私立の大学・短大・高専図書館が山口県大学図書館協議会を発足させ、本学図書館は代表幹事館として、大学図書館間の連携や機能強化に向け、活動を推進しています。
• 平成21年10月には、山口県大学共同リポジトリ「維新」が正式公開され、現在は県内の大学、短大、高専の10機関が参加しています。

地域医療従事者（医師・研究者）への図書館の公開

医学部図書館は、地域の知の拠点として県内の医学・医療情報センターとしての役割を担ってきており、県内の医療従事者に対し図書館の公開を行っています。

相互協力協定の締結

• 平成17年7月、山口県立山口図書館・山口大学図書館及び山口県立大学附属図書館は、館種を越えた図書館相互の連携を図るため、相互協力協定を締結し、物流、人的交流並びに研修事業の拡大に向け取り組んでいます。
• 平成22年6月に宇部市立図書館と，また，平成24年3月には萩市立図書館との間で、図書館利用に関する相互協力協定を締結し、地域の大学としての連携強化となっています。

常設展示

図書館では、常設展示スペースにおいて企画展示を行い、展示された資料の一部は学外機関へ貸出を行っています。
→図書館展示

山口大学学術機関リポジトリ（YUNOCA）

山口大学学術機関リポジトリ(YUNOCA=Yamaguchi University Navigator for Open Access Collection and Archives)とは、山口大学の研究者等による論文、学会発表資料、教材などの学術 研究成果を収集・蓄積・保存し、インターネットを通じて無償で全世界に向け公開するための情 報発信ポータルで、平成17年度より構築を開始いたしました。
このように、山口大学において生産された学術情報資源を電子的に学内外へ提供することにより、 学内研究者に対しては「研究成果の可視性の向上」、「研究成果の長期保存・利用の保証」、「大学 のブランド力の強化」を図り、学外的には地域の知の拠点として、学術研究の振興及び社会貢献 に寄与することを目指しています。
→山口大学学術機関リポジトリ（YUNOCA）