情報の種類と評価

1. 情報の種類

世の中にはさまざまな種類の情報が生産され、流通しています。以下の図は、一般的な情報の種類と経時的な流れを示した図です。
ちなみに、学術雑誌に掲載される論文は、査読(ピア・レビュー)と呼ばれる制度により、掲載に十分な質を満たしているかどうかを事前に審査されています。ただし、大学紀要は一般的に学会の発行する学術雑誌に比べて、査読はそれほど厳しくないようです。

情報の種類

2. 情報の評価と読み方

レポートや論文などの論証型の文章では、根拠や証拠として利用する情報の正しさや信頼性などがそのまま主張や結論の妥当性の判断材料となります。したがって、レポートや論文では、信頼性の高い情報を利用することがとても重要です。
以下のポイントを意識して、入手した情報を評価し、読むとよいでしょう。

評価するポイント

誰が発信しているのかを確認する

引用と出典が明記されているかを確認する

いつの時点の情報かを確認する

情報の読み方

捉え方・見方に偏りはないか?

その根拠は、いつ、どこで、だれが、どのように発信したことなのか?

形容詞や副詞は正しく使われているか?(例えば、「非常に」「大部分」など、主観や誇張ではないか、根拠があるのか)

どのような語尾になっているか?(例えば、断定の「である」か、推定の「と思う」か)

3. もっと詳しく知りたいときは・・・

●総合図書館 1Fアカデミックフォレスト

総合図書館1Fアカデミックフォレストのアカデミック・スキルコーナーには、大学での学び方やレポートの書き方などについて書かれた本が置いてあります。

参考文献

市古みどり編著, 上岡真紀子・保坂睦著(2014) 『資料検索入門 : レポート・論文を書くために』 慶應義塾大学出版会.

井下千以子著(2014)『思考を鍛えるレポート・論文作成法』 慶應義塾大学出版会.