前庭:工学部図書館における再利用の取組み

1. SSH

SSH(スーパーサイエンスハイスクール)事業において「桃色レンガを目に見える形で後世に残そう」ということをテーマに、宇部高等学校の生徒達が本大学の教員の指導のもと研究を行いました。地域アンケートなどで得た研究成果を 2020年度生徒研究成果発表会で発表し、多くの方に桃色レンガを知ってもらうことができました。

2. 桃色レンガ提供者 1 <革小物 one のオーナー様>

宇部市島にある革小物のお店「one」を経営する金子さんは、桃色レンガを地域固有資源として後世に残したいという想いから、 2019年5月に廃棄される予定だった桃色レンガ約 500 点を引き取り保存していました。今回、工学部図書館改修における再利用のお話しを快く受け入れていただき、桃色レンガ 100点を提供して下さいました。

3. 桃色レンガ提供者 2 <カフェgrootonのオーナー様>

2020年11月、宇部西岐波の山下設計さんから、宇部市内の民家の桃色レンガの塀を取り壊そうとしている話をお聞きしました。グループ会社の山下建設さんのご指導のもと、学生3名と教員で12月に解体作業を行い、約600点の桃色レンガをいただくことができました。令和4年現在、この民家は改装され「古民家カフェgrooton」として営業しています。

4. 桃色レンガ回収

桃色レンガの塀の解体では、学生・教員共々、桃色レンガの再利用に関わることができる非常に良い機会となりました。解体には電動はつり機やノミ、ハンマーを使用し、職人さんのご指導のもと、上から一つずつ丁寧に回収していきました。